解剖学者。著書多数。昆虫好き。東大名誉教授。
まあ、軽く検索しただけでも彼の情報はいくらでも出てくる。
彼の著書を読んだことがあるだろうか。「バカの壁」なんてベストセラーがあったが、世の中は何も変わらない。
ペンは武器よりも強し・・・そんな時代もあったのかも。
もし、今それを言うなら、投稿映像は武器よりも強しってところか。
写真の笑顔とは別に、エッセーの内容は上記も含めてかなり辛らつだ。
辛辣だというのは一般的な表現で、私はそうは思わないのだが。
溜飲が下がるというか、代弁してくれているようで読後は心地よい。
まあ、酒を飲まない私にすればそんなことですっきりするしかない。
好きなことだけに囲まれていたら、そのうち何が好きなのかも判断できなくなるかもしれないからバランスを取ることが必要だし、そういった意味では世の中はうまくいっているかもしれない。
数ある著作でも、彼が口述筆記されたものではなく、彼が書いたものを読んでほしい。
それで彼のことが嫌いになったら、それはそれでいいし。へぇっと思ったら、もう少し読んでみてくれたらいい。
バートランド・ラッセル。かれは哲学者だが、彼の哲学書が困難だったら、エッセーもたくさんあるので、読んでみてほしい。
そうしたら、ヴィトゲンシュタインも読んでみたら。そうしたらポパーも。
それで頭が疲れたら、ライアル・ワトソンをお勧めする。まるで、異世界の話しのようで面白い。
彼は自然学者だが、フィールドワークの著書がなかなか面白い。
森毅もどうかな。数学者だけどエッセーも面白い。
少し硬くなるが岡潔の著書もどうだろう。彼も数学者だが、古き(こんな表現は本意ではない)良き日本人の姿を垣間見ることができるかもしれない。
そうそう、夏目漱石の唯一の弟子寺田虎彦がいる。彼は物理学者として後世に偉大な学者を輩出している。
これはあまり好みではない。
全くジャンルが違うけど、どうせ読まなきゃいけないなら、学生は小林秀雄は読んどかなきゃね。
彼の文章は簡潔で、そして難解だ。
ひねくれてることに自信がある方には、A・ピアスね。
並べてみただけ、だけど。たまに自分の書棚を眺めていると時間を忘れてしまう。
これも楽しい。
好きなだけで、今回は深い意味なし。
年間100冊も読む人間がいる。1週間に2冊。
年間20冊読む人がいる。これって本読みの中で最も多い割合かもしれない。
雑誌を差別するのではない。中には一冊の本よりももっと中身のあるものがあるかもしれない。
年間20冊。10年で200冊。
本のために猫ビルなんてものを建ててしまった立花隆氏は例外として、趣味だけでどれだけ本に触れるのだろう。
「造りものじゃねぇか」「本だけ読んだって」「時間が無い」「仕事で必要な本なら」
まあ、いろいろと意見はあると思うが・・・・
読書をたしなむ習慣のない人間を非難する気は毛頭ない。そういった人とはたぶん、どこまで行っても平行線だろう。
さて、どうやって読む本を選ぶのだろか?これが本題だ。
一冊読んで、面白かったらその作家の別の作品を読む。あるいはメディアで紹介された本を読む。
人に勧められたから読む。流行っているから読む。
でも、経験上の話だけど本屋さんに行けば自分の読みたい本が目に入る気がする。ただ、どうしてだろうか最近は本屋さんに行っても見る気がしないというか、あまりにも恣意的に並べられている気がしてならない。
どんな映画なのか、ストーリーを全て紹介されたものを目にしてから観るのってどうだろうか。
本は題名が80パーセント。それが私の本の選び方だ。そして著者。
少なくとも、ある程度の本を読んだ上で話が通じるような会話をしたいと思うのだが、悲しいかな周りには少ない。それは私を取り巻く環境か?
フリータイムに何をするか。私は一人で楽しめるものが多い。これはあまり良くないかもしれない。
と年末になって少し反省してみたりして。
ウンベルト・エーコという作家がいる。記号哲学者という顔も持ている。
彼の作品「薔薇の名前」「フーコーの振り子」というミステリーの傑作がある。多分有名なのは「薔薇の名前」の方なのだろうが個人的には優劣が付けられない。どちらも、一気に読み終えた思い出がある。それほどミステリー作品にけいとうしているわけではないのだが、この二作品は知る人ぞ知る作品であろう。
「薔薇の名前」のほうは映画化もされており、あのショーンコネリーが主演だった。それもよかったが、やはり小説には負ける。
彼は「美の歴史」「醜の歴史」「芸術の蒐集」という三部作もある。なかなかおもしろかった。抽象的な表現なのに、ある一定の尺度をもって編集されている。
彼が尊敬しているという。ボルヘスの作品もお勧めしたいのだが、以前に「新編バベルの図書館」でお勧めしたので割愛。
「私は頭がいいわけではなく、好奇心が旺盛なだけだ」と言ったアインシュタインもそうだが、好奇心旺盛な人の話しは面白い。
あまりにもすごすぎて彼らの頭の中に入り込んだら、ラビリンスか宇宙のような南方熊楠、アイザックアシモフの話は面白いが作品がおもしろいというわけでもない。私にとっては。
ただ、そういった人間には興味が湧く。そうそう、小松左京も忘れてはいけない。SFの大御所、いや日本のSFの創成者といってもいいだろう彼の作品は中学の頃よく読んだが、後になって「教養」という本を読んで改めて彼のすごさを思い知った。あまりにも代表作が多すぎて、通勤、通学にお勧めしたいが、電車はあまり使う人間が無いから、トイレででも。(これは卑下ではなく落ち着くから)
いまさら何だが、作品の感想はできるだけ書きたくないし、中身も書こうとはしないつもりだ。私なんかのおかげでお勧めに本にイメージが付くのが嫌だから。
小松左京を挙げたなら星新一や筒井康隆(最近はCM何ぞにも出ている)もどうぞ。彼らの作品には公約数が全くと言ってもいいほどない。筒井がふざけて「日本以外全部沈没」という小松の作品のパロディーを書いたことはある。
星新一は超短編で軽い作品なのだが、読んでいくうちに彼のすごさを感じる。「進化したサルたちは」特別推薦。
筒井はいまさら、読み返そうとまでは思わないが、若かりし頃の作品は正常の上に成り立つ狂気という感じで、かなり好きだった。(中学の頃にこんな本を読んだのが間違いか)
突然だけど、サイモ・シンの作品は目に入れておいた方がいいかとおもう。検索すれば何かがひっかかるかも。
次はこの人のことを書こうかな
今日は塾で話しすぎたんで、静かにこれを。自分に。文句なしに「神の手」
社会不適応者といえども、衆議院選挙が公示されたことには関心がある。上の画像はそれに対する代弁として用いた。
知る人ぞ知るというぐらいでいい。ちなみに彼はマーク・トウェイン「トム・ソーヤの冒険」等であまりにも有名な作家であり、逸話は限りない。
というわけで、世の中を良くするためにがんばっていただきたいと期待する。あいにく昨日から今日にかけては暴風雪で、選挙カーの雪を片づけていたのを見かけただけだったが、立ち止まって聞く人も少なそうだ。ラ・ミゼラブル。
さて、彼の作品に関しては語るのではなく。突然「あ」からでも始めてみようと思う。
あから始まる作家作品を考えてみると、荒又宏氏が浮かんだ。
彼の作品は「帝都物語」というとてつもなく長い代表作がある。もちろん読破したのだが、いろんな逸話が虚々実々とちりばめられておりおもしろい。前回の紹介した小説もそうだが、物語の面白さはウソにあると思う。
彼の場合小説に限らず、博物ぶりをしめす数々の作品があるので。テレビに出てくるキモいオジサンというだけではないと強調したいのだが、少なからずそんな扱いをされているのはなんともはや・・・である。
アーネスト・ヘミングウェイもである。「武器よさらば」「キリマンジャロの雪」「日はまた昇る」あと短編集もおもしろい。
一番好きな作品は「」であるが、これはかかない。釣行記などもあって、彼の豪快さを感じさせる。興味ある人はぜひ見てみてほしい。そうそう、「老人と海」はいいなあ、カジキとの格闘ももちろんだけど、酒場で古い新聞を見ながら語る場面なんか最高。「ジョー・デマジオがなんたら・・・(間違ってたらスミマセン)」とか子供との会話。んんんよかった。あれは何度か読んだ。
というわけで、今日はこれ以上思いつかない「あ」の閉めで
本なんて一言で言ってもその分類はすさまじく、小説もあれば評論文を集めたもの、自然科学に関する専門書・・・その中でもホラー、恋愛・・・・なん て具合にいろいろあって、その用途目的で別れてしまうわけで、そんなことを考えていても勧めないので頭に浮かんだものからあげてみることにする。
誰に向けてとかは特にない。そのうち同好の士でも連絡をくれれば楽しいかもしれない。
「百年の孤独」 ガルシア・マルケスを よく勧めているのだが、まだ読んでくれた人間は一人しかいない。今年の春に天に召されれた彼の作品はたくさんある。書評を書く気はないので、気になった人 間は書店でてにしてくれればいい。その時にレジに持ち込んだ人間なら、その他の作品も読みたくなること請け合いだ。けれど、かなり危険な魅力があるのでご 注意を。
「新編バベルの図書館」I.Lボルヘス第六巻までもあるので、秋の夜長どころかひと冬楽しめるかもしれない。彼の作品も載ってはいるが彼が編した作品集で読みごたえは十分だ。独特の世界観を持つ作品ばかりで、物語の楽しさが感じられるはず。
「サイエンス入門」わかりやすいというと軽んじられるかもしれないが、軽く知りたいというにはいい書物である。ここから深く掘り下げたいと思ったら、個別に専門書にとりかかればいい。
ホラーではないのだが、「数学者はキノコ狩りの夢を見るか」なんてDVD(私は国営放送でみた)は「神の数式」同様かなり怖い。まるで無限地獄に引き込まれそうな気がする。
「数学を使わない数学の講義」小室直樹は何処か小馬鹿にしている感があって好きだ。
だんだん、中身が塾っぽくなったので、元に戻していく。
最 近とはいってもここ数年小説をまた読み始めた。子供の頃に読んだ世界文学全集なんというどこが世界なのかわからぬものから、ヘミングウエーを読みふけった 中学のころ以来しばらく、というかずっと小説から離れていたのだが、この年齢(幾つだ)になって再び小説の面白さを感じ始めている。
どうせ作りものなら、思い切り造られた物語のほうがおもしろいという持論である。中途半端な実話なんてつまらん。と思っている。歴史は近代史がおもしろい。
「人類が知っていることの短い歴史」ビルブライソンなんていうのもおもしろい。
「ヨーロッパの100年」なんかも。
とにかく乱読をお勧めしたい。(これは塾長として)読書タイムなんて馬鹿な時間を作っている学校があるみたいだけど・・・強制して時間とるなんてね。