小学生のころ
おそらく二年生だった
担任の教師が11月をサムライと話した
十のしたに一を付け加えると士になる
西向く士(ニシムクサムライ)
30日以下の月をそう覚えるのだと教えてくれた
幼いころに覚えた頭にこびりついたものの一つ
筋肉なんかと違って
使い続けることで疲弊することはない
もちろん退化はするが
そんなころに教えられたことは忘れない
それ以降のことは時とともに忘れ去られていく
それが証拠に小学四年生までのことは
たいていの人が覚えている
それゆえに子供の勉強にいろいろと口を出すのが
その例なのだそうだ
鉄は熱いうちに打て
なんて言葉も納得がいく
嘘も方便なんていうのを始終使ったら
それは悪影響にしかならない
小学の高学年と言ったら
もうそんな時期なんだろう
もちろんその前でもいいのだが
そのころにはきちんと話を聞ける教育というのは大事だと思う
そういう土台を作らずに
突然始めても
なかなかうまくいかない
なんて思う
士月はじめ