「思い立つなら今」をモットーに1989年より子供たちと係わっているといろんなことを考えさせられます。
そんななかで目標の設定がわかっていないという事が多数あります。
もっと正確に言うならば、誤った情報を鵜呑みにして間違った努力にまい進する子供の多いということがあります。
少し前ならイチローを目指せとか、最近なら錦織を目指せとか・・・・
その結果に関しての賛辞を与えて夢と言うよりも亡想に近い大人たちのなんと多いことか。
彼らがどんな努力をし、どんな才能があって、現在に至ったか。
そこで提唱したいのはただしい情報を手にしてそれに向かって努力するということを今一度考えてほしいということです。
学問の世界というのはスポーツや芸能の世界と違って華々しい面がありません。ノーベル賞、フィールズ賞、などもありますが、その実彼らの功績に関して知る人間は少ないでしょう。
そうなんです。勉学の道は地味なんです。
ただ、それに関して努力する人間には多少のアドバイスができます。
立ち止まって考えてください。あれもこれもできるほど時間はありません。できるだけ最短でと考えたくなるでしょう。けれど「勉学に王道なし」です。どうしても時間はかかるんです。一度聴いたら忘れないような頭脳の持ち主、教科書程度の練習で難関大学の問題を解いてしまうような人間、これは皆無と言ってもいいでしょう。
そういったことを踏まえて受験数学というものに関しても語っていこうと思います。