ある男が道を歩いていて大きな穴に落ちてしまった
どうしたものかといろいろと思案したが
その穴から出る方法が見つからず、頭を抱えてしまった
そこにある政治家がその穴の脇を通りかかった
男は助けを求めた
その政治家はああすればいい、こうすればいいと言葉巧みに彼に案を提示すると立ち去った
次に穴の脇を通りかかったのはお金持ちだった
再び男は助けを求めた
お金持ちは穴の中にポンと札束を投げ入れると立ち去ってしまった
その次に通りかかったのは牧師だった
三度男は助けを求めた
かれは穴のふちでしばし祈りをささげると立ち去った
その次に通りかかった男は助けを求める男を見ていたかと思うと
穴に飛び込んできた
「助けてほしいのに、穴に落ちたらどうしようもないじゃないか」
それに対して答えは
「俺も、以前この穴に落ちたことがあるんだよ」
・・・・・・
好きな小話です
どう受け止めるかは判断に任せるとしかないのですが
これを見て何かを感じてくれたらと
あえて、今日これを書きたかった